できれば映画に浸っていたい。。

鑑賞した映画のレビューや解説を勝手気ままに書いていきます。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

失くして初めて気づく想い。 映画「シェルタリング・スカイ」と「永い言い訳」について

「シェルタリング・スカイ」(1990年) 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 脚本:ポール・ボウルズ(原作者) ベルナルド・ベルトルッチ マーク・ペプロー 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ 音楽:坂本龍一 【あらすじ】 結婚して10年になるポート(夫)とキッ…

映画「ダゲレオタイプの女」と「イレブン・ミニッツ」 最近作にみる、論理的”技法”で魅せる映画たち。

「ダゲレオタイプの女」(2016年) 【あらすじ】 舞台は”現代の”パリ郊外、再開発計画エリアにある街。 主人公の青年”ジャン”は就職難の中、比較的待遇の良い「写真家”ステファン”の助手」に応募し、アッサリと採用される。 写真家”ステファン”はフランス発…

独断と偏見に満ちた「2001年宇宙の旅」解釈論 ※ネタバレ注意

「2001年宇宙の旅」(1968年) 【ストーリーについて】 まず、この物語は神=創造主の”正体”に対する科学的なアプローチを主題としている。(スピリチャルな切り口は敢えて排している。)モノリスは究極の人工物であり、コンピュータとか人工知能みたいなも…

映画にみる、出逢いと人生。「ベストセラー」と「レッドタートル」について。

【映画情報】広尾のシネマ☆JACK#1 「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(2016年) 【あらすじ】 1920年代、ヘミングウェイやフィッツジェラルドなどアメリカ文学を代表する著作を手掛けた名編集者マックスウェル・パーキンズ(以下、マックス)と彼に…

いかにも”嘘っぱち”だが、どこかリアルで魅力的な映画たち。

ふきげんな過去(2016年) 【あらすじ】 つまらない日常に辟易し、なんとなく毎日を過ごす女子高生・果子(二階堂ふみ)が主人公。彼女はエジプト風豆料理屋「蓮月庵」を営む祖母サチ(梅沢昌代)、母サトエ(兵藤公美)、無職(?)の父タイチと共に暮らし…

意外と硬派で深い、、福山雅治主演の新作映画。

「SCOOP!」(2016年) 【映画情報】「SCOOP!」〜広尾のごきげん空模様#80〜 【あらすじ】 ある出版社の雑誌(写真週刊誌)「SCOOP!」の編集部が物語の舞台。 主人公はフリーカメラマン”都城 静(みやこのじょう しずか)”。ミドルエイジのちょいワル(?)…

一過性の恋に翻弄される若者たち。〜映画「エクス・マキナ」&「教授のおかしな妄想殺人」〜

「エクス・マキナ」(2015年) 【あらすじ】 主人公ケイレブは、世界有数のWEB検索システム会社”ブルーブック”(Googleがモデルと思われ)に勤める有能なプログラマー。 ある日ケイレブは社内抽選に当たり、CEOのネイサン宅に招待される。 ここで社長とマン…

微笑ましくも何だか切ない。。過ぎ去りし日の青春物語。〜映画「グッバイ、サマー」〜

「グッバイ、サマー」(2015年) 【映画情報】「グッバイ、サマー」〜広尾のごきげん空模様#79〜 【あらすじ】 14歳の少年ふたりが繰り広げるひと夏の冒険(?)物語。 女の子のような容姿(言いかえれば美少年といえるのでは?服装はいたって男の子)で、ク…